祝!!高次脳機能障害者支援法成立

昨年末、「高次脳機能障害者支援法」が参議院で全会一致により可決・成立しました。施行は令和8年4月1日からです。

この法律は、長年にわたり家族会の方々が声を上げ続けてきた“悲願”の実現でもあります。
その成立を受け、緊急集会が開催されました。会場は涙に包まれ、喜びと安堵、そしてこれまでの苦労が交錯する時間となりました。
同時に、「ここからが本当のスタートラインなのだ」と、強く感じる集会でもありました。

自民党前参議院議員の衛藤晟一さん、日本高次脳機能障害友の会理事長の片岡保憲さん。
お二人は、今回の法案成立において中心となり、長年にわたり奔走してくださいました。
衛藤議員は、「高次脳機能障害を本当に理解するまでに、2年以上かかった」と話されていました。
それほどまでに、この障害は気づかれにくく、理解されにくいものであるという現実を、改めて感じさせられました。
本来であれば議員連盟の先生方も会場に来られる予定でしたが、衆議院解散となり、今回はビデオメッセージでの参加となりました。
法律が成立するまでの道のり、そして数えきれないほどの壁にぶつかりながら、ここまで歩んできた経緯を知る、非常に貴重な機会となりました。

高次脳機能障害者支援に、なぜ法律が必要なのでしょうか。
まず、医療は決して切り離すことができません。しかし、高次脳機能障害は医療だけで解決できるものではありません。
特に働き盛りの世代にとっては、入院中や退院直後の生活リハビリだけでは不十分です。
地域に出てからの「社会リハビリ」が重要であり、その先にある就労までの支援が一体となっていることが求められます。医療・介護・福祉・就労。これらが切れ目なくつながってこそ、支援は前に進みます。
どこか一つでも途切れてしまえば、本人の生活も、支援そのものも、うまく進まなくなってしまうのです。もう一つ大切なのは、当事者を支えている家族支援も忘れてはいけない大切な事です。

 

だからこそ、志太榛原圏域では、医療・介護・福祉・就労が途切れることのないネットワークづくりを、今後も着実に進めていくことを強く決意しました。

 

懇親会では、今回の法律成立に尽力された渡邊修先生ともお話しする機会がありました。
渡邊先生は、現在、一般社団法人TMG本部リハビリテーション医療の特別顧問を務めておられ、以前は東京慈恵会医科大学附属第三病院 リハビリテーション科の診療部長・教授としてご活躍されていました。静岡にもご縁のある先生です。高次脳機能障害について、専門的な内容を一般の方にも非常に分かりやすく伝えてくださり、具体的な支援の方法まで丁寧に教えてくださいます。もし、生でお話を聞く機会があれば、ぜひ一度は直接聞いていただきたい先生です。